息子、ガールフレンドに振られる
息子の幼稚園のクラスメートに、アリーナという名の女の子がいる。二人はとても仲良しで、将来を誓い合う仲である。小さなカップルを微笑ましく見守っていたのだが、ある日幼稚園から帰宅した息子がひと言。
「アリーナはもうボクと結婚しないんやって!」
女心とはなんと移ろいやすいものよ……。ひと夏の間にいったい何があった、アリーナ??
私「え、え、アリーナはなんで結婚しないって?www」(ニヤニヤ)
息子「アリーナはボクと結婚するんじゃなくて、やっぱり働くことにしたんやって!CITY PARKで働くんやって!」
な、なんというイマドキ女子…。現代では幼児の世界でも、男は仕事を理由に結婚を断られるのですね。いやー、逞しい(笑)。つか、CITY PARKってどこや。
息子「そういうわけだから、やっぱりボク、おかあさんと結婚するわ!だって、ぼくおかあさんが世界で一番大好きやし!」
私「おかあさんも、〇〇が世界一大好きやで。それじゃあ大人になったら結婚しよな」
息子「やったぁ!!ボクたちの結婚式には、おとうさんも招待するからね!」
夫「……」
などと、ホームドラマのワンシーンのようなやり取りをし、男の子って可愛いなとホクホクしていたのだが、後日……。
息子「おかあさん、ボクな、最近、白雪姫と結婚したくなってきてん……」
私「えー!?こないだおかあさんと結婚する約束したやんか!!」
息子「でも……白雪姫が好きになってしまってん」
私「おかあさんと白雪姫と、どっちが好きなん!?」
息子「うーん……白雪姫かな」
キャリアを追求する女と、姫を求める男。こんなに幼い頃から、女はどこまでも現実的で、男は夢見がちな生き物なのである。