ドイツ在住 マルカの部屋

時にしょっぱい海外生活を楽しく乗り切るブログ

グリム童話をドイツ語で読む

子どもたちが大好きなグリム童話赤ずきん・白雪姫・シンデレラ・ヘンゼルとグレーテルブレーメンの音楽隊等々、「西洋の昔ばなし」で連想する物語の多くがグリム童話だ。

 

このグリム童話、グリム兄弟が編纂した童話集なのだが、ディズニーが映画化しているものも多いので、原作は英語だと思っている方もいるのではないだろうか。

 

実はグリム兄弟はドイツ人。なので、原作は英語ではなく、ドイツ語なわけだ。

 

息子もグリム童話が大好きで、私も日本語で読み聞かせをしていたのだが…「ドイツ語が母語の人に、なぜ原作ではなく翻訳バージョンを読ませているのだろう」とふと思った。

 

で、図書館でドイツ語バージョンを借りてきた。

グリム童話って残酷な部分がアレンジされていたりもするので、必ずしも「原作」とはいえないと思うけど…でも、これがドイツ語のグリム童話集です。(私はドイツ語が不得手なので、もちろん夫に読ませる。)

 

ちなみに、我が家には「ブレーメンの音楽隊」の日本語翻訳版が2冊ある。福音館書店のものと、童話館出版のもの。なぜこんなことが起こるかというと、出版社ごとのセット買いをしているから。重なってしまうことがあるのだ。

 

けど、これもこれで悪くないなと思っている。出版社が違うと、翻訳者が違うと、挿絵の作家が違うと、同じ物語であってもこんなにも雰囲気が変わるのだということを感じてほしい。

 

そしてもちろん、ドイツ語と日本語の表現や響きの違いも楽しんでほしい。

 

子ども時代に、ひとつの物語に複数の言語でアクセスするというのは、私にはできなかった経験なので、とても羨ましい。