海外で暮らす子どもの日本語強化術 その③
「海外に暮らす子どもの日本語力を育てる」シリーズ、第3回目です。
先日の記事で、息子の日本語力強化のため、我が家が実践している以下5つの試みをご紹介しました。
- 日本から絵本を持ち込み、読み聞かせを日課に。
- 日本語の動画サービスを利用。
- 日本の月刊幼児教材を利用。
- 「母親(私)との会話は日本語」を徹底。
- 年一度は日本へ帰国。2ヶ月など長期滞在する。
今日のテーマは、3つ目の「日本の月刊幼児教材を利用」です。
日本は幼児向け通信教育教材が豊富!
日本では、「こどもちゃれんじ」「Z会」「ポピー」等々、各社から競うように通信教育教材が出版されていますよね。ドイツでは、こうした通信教育はメジャーではないので(こんなのやっているドイツ人の子どもを見たことがない)、幼児教育が日本においては一大産業なのが分かります。
「家族皆で日本に帰って暮らしたい」と思うこともしょっちゅうですが、それを思いとどまらせる一つの要因が、「ドイツで日本の教育は受けさせられても、日本でドイツの教育は受けさせられそうにない」という思いです。
ドイツには、カリキュラムが組まれた上で継続的に取り組むような教材があまりないため、仮に今日本へ帰ったら、私はどうやってドイツ語を息子に教えれば良いのか分からない。でも、日本には素晴らしい教材が豊富にあるから、ドイツで日本語を教えるのは比較的容易だと感じるのです。
そんなわけで、我が家では日本の通信教育教材をフル活用中。色々とお試し教材を取り寄せて検討した末、「月刊ポピー」(年中用で、月額1,100円)を購読しています。
海外購読はできるの?
こうした通信教育教材には、海外購読できるものも多くあります。(ポピーもできるのですが、2022年9月現在では、コロナウイルス蔓延による国際郵便物引取停止により、海外からの新規申し込みは停止中とのこと。)
ただ、海外購読は送料が高く、教材以上の金額が送料として上乗せされてくるんですよね…。これは痛い。。
なので、我が家では1年分先取りして購入し実家へ届けてもらい、一時帰国の際にまとめてドイツへ持ち帰るという裏ワザで対応しています。これなら海外発送料がかからない。
実家には毎月届いていますが、問い合わせれば、きっと1年分一括で送付してくれたりもすると思います。日本のサービスはきめ細かいから、この辺りはきっと柔軟に対応してくれることでしょう。
ちなみに、年少時にはZ会を購読していたのですが、Z会は年中になると、「課題を提出し添削されたものが返ってくる」といったサービスが始まります。そうなると、この一括先取り購入のやり方では対応が難しい…。Z会は教材の質も高く気に入っていましたが、これが理由で退会しました。(Z会も海外購読できますが、やはり送料が高額だった…。海外発送料も痛くないリッチなご家庭には、良い教材だと思います)
「日本語"で"学ぶ」が叶う通信教育教材
通信教育教材では、日本語という「言語」だけではなく、季節ごとの行事など日本の「文化」について学べるところも気に入っています。
先日は、教材を通して学んだ「お月見」を実際にやってみたい!ということで、息子と一緒に月見だんごを作って食べました。
息子自身も、毎月新しい教材が与えられるというのが嬉しいようで、ゲーム感覚で取り組んでいます。(「今月のゲーム届いた?」というように、息子は「ゲーム」と呼んでいる…笑)
「日本語を学ぶ」ではなく「日本語で学ぶ」が叶う、幼児向け通信教育教材。海外在住の方も活用を検討されてみてはいかがでしょう。