ドイツ在住 マルカの部屋

時にしょっぱい海外生活を楽しく乗り切るブログ

良き人との出会い。だから旅はやめられない。

日本からドイツへ帰る飛行機の中で、楽しい出会いがあったので記録。

 

今回のフライトは、大阪→パリ、パリ→ドイツという乗り継ぎだったのですが、大阪→パリ便でたまたま席が隣になったオランダ人の青年と仲良くなりました。

 

幼児を連れてのフライトというのは何かと周囲に迷惑をかけることも多いので、いつも緊張が伴います。なので隣人がフレンドリーな人だとホッとする。今回のお隣さんも、飛行機に搭乗して軽く挨拶した瞬間から、感じの良さが伝わってくる人でした。周囲にいる女性たちの荷物の格納なんかもテキパキと手伝ってあげている。

 

14時間半という長時間のフライト中、特に会話するということもなく、私は隣で口開いて爆睡。でも、何かと息子を気遣ってくれたり、さりげなく手を貸してくれたりと親切にしてくれるのです。英語でお礼を言うと、「イエイエ、ドウイタシマシテ!」なんて日本語が返ってくる。日本に住んでいる人なのかな?

 

フライトのあいだ中、ほぼ話すこともなかったのに、何がきっかけだったか最後の30分くらいで会話に花が咲き、ぐっと距離が縮まる。

 

曰く、日本には旅行で来たのだが、事前に半年ほど日本語を学んできたので簡単な日本語会話はできる。今回の旅でめちゃくちゃ日本が気に入ってしまって、俺は日本に住むことに決めたんだ!とのこと。ヒョエーー!!

 

「自分が身を置くべき場所を見つけた」という確信と希望に満ち溢れた目が、キラキラ眩しい。「日本へ行くべきだって気がするんだ」「感じるものがあるんだ」と、直感を重視している感じもなんか良い。

 

「日本のどこをそんなに気に入ってくれたの?」と尋ねると、「人々が礼儀正しくて、他人への敬意が感じられるところだね!」とのこと。なるほど、彼自身が礼儀正しい人なので、確かに日本は合いそうだわ。

 

その他にも、オランダ語母語)・英語・フランス語がペラペラで、アラビア語とドイツ語も少々できる、なんて話や、今回彼が旅の拠点にして長く滞在していた街が私の故郷だ、なんて話で盛り上がりました。

 

これでお別れかと思いきや、この飛行機の遅延で、私も彼も乗り継ぎ便に乗れなくなり、パリのホテルで一泊することに。疲れて泣く息子の手を引きながら、大荷物を担いでホテルに辿り着くのは、一人では困難だったと思う。でもフランス語を流暢に話すこの青年のサポートのおかげで、無事、宿に到着。私たちの代わりに長蛇の列に並び、チェックインまでしてくれました。なんという紳士(T_T)

 

翌朝も「久しぶりのヨーロッパの便座、マジ冷たくて鬱になりそうやな」などとお喋りしながら、カフェで朝食を共にしたのが楽しかった。その後、彼はオランダへ、私たち親子はドイツへと帰っていきました。

 

「また日本かオランダかドイツで会おうね!」と連絡先を交換して別れたのだけど、独・蘭が隣国であることや、彼が日本移住を希望していることから、実現しそうな気がします。

 

旅には良き出会いがあるから楽しい。たまたま飛行機で隣にならなければ知り合わなかった人。これも何かのご縁だと思うので、またどこかの国で会えると良いなと思います。