愛用品を語る -ドイツturk社の鉄フライパン-
「ドイツ製」というとイメージが良いけれど、デカかったり重かったりで使い勝手の悪いものも多く、なんだかんだでmade in Japanを信望するわたくしマルカです。
が、そんな私が愛用する数少ないmade in Germany、それがturk社の鉄フライパン!!
出会いのきっかけは数年前。ドイツ人義母の家に宿泊した日、朝食のテーブルに運ばれてきたのが、鉄鍋の上で香ばしい音を立てるベーコンとスクランブルエッグでした。その食欲を刺激するビジュアルや焼いた食材の美味しさにすっかり魅了され、どこのフライパンなのかを尋ねると、turk社のものだというのです。
その頃、私はテフロン加工のフライパンの劣化と頻繁な買い替えにうんざりしていました(食洗機に突っ込めたりと、扱いは楽なんですがね〜)。しかし、手入れが面倒くさそうな鉄フライパンにはどうしても手を出せず。。
でも、このくらいの大きさのものなら、使い勝手を確かめるのにちょうど良いかもしれない。そんな気持ちで購入したのがこのturkのフライパンでした。
それから使用を始めて3年ほどが経ちますが、日増しに愛着がわいてくる!!
新品時が最高の状態で、あとは時間経過とともに価値が下ちていく類のモノが好みでないのですが、鉄フライパンはその真逆をいく品。使えば使うほどに味わいが増し、時を経るごとに美しくなります。
それに、心配していたお手入れも、思っていたほどの負担ではありませんでした。油ならしは最初の一度のみだし、使った後は金たわしでゴシゴシ擦り、火にかけ水分を飛ばすだけです。
そして何より、このフライパンで焼くとドイツの不味い肉が美味しくなる。チキンカレーやチキンフォーを作るときに、あらかじめこのフライパンで鶏肉の皮目をパリッと焼いておくと、ちょっと炭火焼きみたいな風味になります。そして中は驚くほどふっくらジューシーに。
そんなわけで初代turkをすっかり気に入り、このたび、ひと回り大きい2つ目を購入しました。
大:直径28cm、深さ4.5cm
小:直径24cm、深さ2.9cm
と、今回購入したフライパンは直径が大きいだけでなく深さもあるので、汁気のある料理も作れます。
この深型モデルは、なんと日本で企画されたデザインらしい。「turkの鉄鍋ですき焼きを食べたい」という声から生まれたんだとか。すき焼きーー!絶対作りたい!!
ちなみにturkには、「クラシック」と「プレスパン」という2つのシリーズがあり、前者は職人のハンドメイド、後者は機械生産品です。機械生産品には鍋の表面に網目模様が入っています。私が持っているのは両方プレスパンです。
ハンドメイド品は100年変わらない技法でひとつひとつ作られており、個体差もあったりするそうでめちゃくちゃロマンを感じるのですが、この両手鍋タイプのものは機械生産品しか見当たりませんでした。
(以前は両手鍋タイプのハンドメイド品が日本で売られていたようなのだけど、今はどのショップを見ても売り切れ状態。ドイツの販売店もくまなく探しましたが、機械生産品のみの取り扱いでした。)
写真を見るに、ハンドメイド品はさらに趣があって所有欲をかき立てられる…。
おそらく、turkの真髄はクラシックシリーズにあるのであって、プレスパンを使っている奴がturkを語るなって感じなのでしょうが、プレスパンもなかなか良きです。クラシックシリーズより軽いので扱いやすいし、手をかけて美しく育っていくのはプレスパンも同様です。
クラシックシリーズは高額で手を出しにくいですが、プレスパンシリーズなら値段も手頃。更にドイツで買えば日本の半額以下なので、ドイツ在住の方には特におすすめです。日本に料理好きな家族や友人がいるなら、帰国時のお土産にしても喜ばれるかも。
◆プレスパンシリーズ
▼日本の公式取扱店
▼ドイツAmazon
せっかくドイツに住んでいるからには、いつかはクラシックシリーズも手に入れたいけどね!
◆クラシックシリーズ
▼日本の公式取扱店(売切れ)
▼日本Amazon
▼ドイツAmazon
<続編>