そうか!ドイツでは子どもにお菓子を気軽に与えてはいけないのか!
明日は息子の5歳の誕生日。
誕生日というと、日本では、家族や友人など周囲の人たちがサプライズでパーティーを準備してくれることも多いですよね。自分で企画なんかしていたら、自己顕示欲高めな人認定されそうな…(笑)。
が、ドイツでは誕生日会は自分で企画・開催が常識。費用も全て自分持ちで、主役はむしろもてなす側なんですよね。じっと待っていても誰も祝ってはくれないよ〜!
そんなわけで、学校や職場にも、お誕生日の本人がケーキを持参して皆に振る舞ったりします。幼稚園児であっても親がこうした差し入れを子どもに持たせるのが一般的で、我が家も当日は何か持たせようと思っています。
「お菓子がいいかな?」とドイツ人夫に相談すると、「いや、お菓子は食べてはいけない子もいるからあんまり良くないんじゃない?」と。たしかに、卵や小麦アレルギーの子どももいるし、砂糖を取らせたくない健康志向の親もいるよなと思っていたら、そういうことではないらしい。
宗教上、あるいは思想などにより、食べ物に制限のある子どもがドイツには多くいるのだと。
はて。しかしお菓子がダメなのってどんな人たちだっけ…?
たとえばグミ。これにはゼラチンが使われているのですが、ゼラチンというのは豚由来だったりするのですね。そうなると、イスラム教徒の子どもや菜食主義の子どもたちにはNGということになる。
私とて、イスラム教徒や菜食主義者が豚を食べないことは知っていますし、彼らに食事を振る舞う時に豚肉を出すことは決してありません。イスラム教徒の場合はお酒もNGだから、大さじ1杯の料理酒も使わないように…など、それなりに気は遣っているつもり。
が、グミまでNGとは、なかなかそこまで気が回らない…!グミにゼラチンが使われていることも、ゼラチンが豚由来だということも、イスラム教徒・菜食主義者が豚肉を食べてはならないことも知っているけれど、「イスラム教徒や菜食主義者がグミを食べられない」には繋がらなかったですね。
国際色豊かな国に住むと、知らないことや気をつけなくてはならないことがまだまだたくさんあるなと気付かされます。
息子は田舎の公立の普通の幼稚園に通っていますが、それでもインターナショナルスクールばりに外国人の子どもが多い(息子本人もその一人)。幼少期から様々な文化背景を持つ子どもたちと関わり合い、私とは違って「気付ける人」に育ってほしいです。
明日は、果物を持たせようと思う〜。